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佐倉「くさのねフェス2019」に参加しました(1/3)

◆佐倉「くさのねフェス」はすごいイベントだった

佐倉市は、「東京のベッドタウンとしての街」と「緑あふれる自然」の境目に立地します。
さてそんな佐倉市に、私が小学生だったとき、佐倉市の緑と畑の台地に「草ぶえの丘」という自然体験型の大きな公園ができました。8月31日(土)、その草ぶえの丘で開催された「くさのねフェス2019」に行ってきました。

「くさのねフェス」は、アーティストも参加者も集まりやすい「東京からの距離」と、野外フェスが実施できる「大きなスペース」、そしてフェスを実施するには十分充実した施設「草ぶえの丘」が立地する、「境目プラス1」という武器を最大限使ったイベントでした。

全国に有名な野外フェスはたくさんあります。その中でも「ロックフェス」は、イベント中大音量が鳴り続けるという意味で、周辺住民の理解が得られにくいため、東京近郊では実施しにくいイベントです。しかし、佐倉市でなら、最寄の京成佐倉駅から、ピストンバスでわずか10分という好立地の会場を用意できる。しかも、制約なく大音量をガンガン鳴らすことができます(街なかのロックフェスでは絶対にできないことです)。

また、佐倉市にゆかりのアーティストのなんと多いことか。「佐倉はロックの産地です」というコピーライトは、冗談ではなかった、と思い知ったイベントでもありました。しかも、レベルがとても高い。正直に言えば、演奏に対する私の期待度は「高校の文化祭よりは相当うまいだろうけど・・・」くらいなものでした。皆さん、それは大きな勘違いです。すべのアーティストが、聴きごたえのある、完成されたプロのパフォーマンスでした。参加しないのは、明らかに「もったいない」です。

◆「くさのねフェス」の「満点性」について

あまり褒めすぎると嘘に聞こえますが、結論を言うと、開始三年目のフェスという意味でいえば、「非の打ち所がない」イベントだったと感じました(上から目線で、なんかすみません)。

もろもろ紹介する前に、なぜ私がそういう意見になったのか、を軽く説明します。

1.佐倉市にゆかりのアーティストたちによる「若者向け」イベント

  • 若者たちがこれだけの人数自発的に集まるイベントは、ほかにない
  • 若い世代に「佐倉市に住んでみたい」と思わせる魅力がある(すでに佐倉市に住んでいる若い世代の人たちは「佐倉市に住み続けたい」と思わせる魅力がある)

2.文化事業としての性質

  • 文化事業としても成立している
  • ほとんどの参加アーティストが佐倉市に関係のある方であることから、「佐倉からプロへ」という道しるべのイベントとして定着する可能性がある(「ロックの人?あぁ、佐倉出身か。」というような、福岡市のような立ち位置を得る足掛かりとなるイメージ)。
  • ロックという最大音量が要求されるイベントが実施可能である以上、クラッシック、ジャズ、ヒップホップ、などどんな音楽フェスでもできることを証明した。その意味で、広くとらえて「音楽の街佐倉市」に育てることも可能となった

3.佐倉市の優位性を活かしたイベント

  • 「佐倉市の境目という優位性」を自然に気づかせてくれる
  • 「草ぶえの丘」という最高の立地。トイレやスタッフ休憩所という基本ファシリティ以外にも、即席の小ホールとして活用できる「シェアハウス」には「授乳室」や「クローク」も設定可能。バラ園の中の芝生公園ステージは、もはやアーティストのイメージビデオの撮影であるかのような快適な会場だった(サスケさんが、「こんな環境でのライブははじめてだ」とおっしゃっており、自分たちのステージ動画を本気でほしがってました。これぞ、佐倉をおいて他にはできないステージです)

4.イベントを民間に引き渡す先鞭をつけた

  • イベントは、財政の見込みがつけば、民間にやっていただいたほうがよい。なぜならば、「自由度が高い」、「民間が潤えば、税収が上がり、市が活性化する」 からである。特に、利益があがりにくい「文化事業」を、行政から民間に引き渡すことができた功績は大きい

そんなところでしょうか。
課題としてあえてあげるなら、「集客はもっとできる」という点でしょうか。これは、ある意味プロモーションのお金のかけかたに比例する話ですし、うがった見方をすると「まだあまり派手に集客したくない」という主催者の思惑が、もしかしたらあるのかもしれません。
なので、無責任な外野がわいわい騒ぎ立てるところではないのかもしれませんが、アーティストの質の高さを観た以上、ちょっとだけ書かせていただきました。次回は、集客のためだけのPJを作って(集客は、今から立ち上げても早くはないです)、広報広告戦略を練るとよいでしょう。

さて、イベントがいかに楽しいものであったか、という点について書きたいところですが、それは参加者の皆様のSNSなどにゆずるとして、私の次の記事はもっぱら運営まわりについて、「どんなフェス」であったのか、を中心に書きます。

次回更新、乞うご期待。


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佐倉「くさのねフェス2019」に参加しました(2/3)
佐倉「くさのねフェス2019」に参加しました(3/3)

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