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【2019年5月16日】臨時会:会派代表者会議の謎 1/2

先の記事のとおり、この日はめまぐるしくたくさんの会議が開催されて、あっという間にいろいろなことが決まっていきました。
その中でも、私がもっとも「ザ・政治」だと感じたのが、この記事で紹介する「会派代表者会議」です。

この会議は、その名のとおり会派の代表者のみが参加することができる会議体です。よって、会派に所属していない私を含む4名の議員は、傍聴のみ権利が与えられています。
なお、議会事務局に確認したところ、この「会派代表者会議」は一般の方も傍聴できるそうですので、もし時間があればぜひ傍聴してみてください。

この会議は、常任委員会の所属議員を決定するのが主な目的でした。
ここで、ちょっと本題から外れますが、「委員会ってなんだ?」という話をさせていただきます。

◆市議会の委員会とは?

委員会は、通常どの市町村の市議会でもある制度です。複雑な市政を検討するために、議員をいくつかの委員会に振り分けて所属・検討させる議会内部組織を「委員会」と呼びます。
委員会の役割は、本会議の予備的な審査をしたり、重要な事柄について調査をしたりすることです。今回取り上げるのは、「常任委員会」についてです。
佐倉市の「常任委員会」は4つに分かれています。内訳は「総務委員会」、「文教福祉委員会」、「経済環境委員会」、「建設委員会」です。
もうちょっとお付き合いいただくと、佐倉市で年4回開催される「定例会」という議会は、下図の流れで実施されます。下図のピンク色で網掛けされている部分が、委員会の作業です。

委員会の役割

たとえば、今議会のサイトの「請願」ページの一番上に掲載されている「使用料を無料にもどし、市民のだれでも公平・自由に楽しめる、健康で文化的な公民館を求める請願」というような議案は、「文教福祉委員会」で話し合われ、委員会としてその取扱いを採決します。また、図のとおりその採決結果を踏まえ、本会議で改めて議決をする、ということになります。
上記のとおり、各「委員会」はすべて「市民の付託を受けた」議員により構成されているため、その採決結果には重みがあります。その意味で、例えば「委員会」でいったん議決されたことが、「本会議」でひっくり返ったりすると、わりと大ごとになります。

さて、この「会派代表者会議」で決められたのが、「議員はどの常任委員会に所属するか?」という人事案件。
私としては、この常任委員会人事の決定プロセスに「おいおい」と思いました。
会派に所属していないと、自分が所属する委員会を決定する会議ですら、なんの意見も言えないのです。

ちょっと長くなりますので、記事を分けます。
次の記事はこちらです。

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