2021年9月21日討論：第6次エネルギー基本計画素案の見直しを求める意見書に反対

はじめに

本件は、政府が発表した「第6次エネルギー基本計画素案」を見直せ、とする議員提出議案です。私は、当該議案に反対しました。

討論原稿を読んでいただければそのまま私の意見はご理解いただけると思いますので、特に解説はいたしません。

他方、本討論原稿はコロナ対応の制限時間設定があった関係で、議場で討論していません。その意味では、本邦初公開ということになります。

議案の詳細は、以下のリンクにてご確認ください。

発議案第8号第６次エネルギー基本計画「素案」の抜本的見直しを求める意見書

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討論原稿

確かに、2030年度の温室効果ガス削減目標を2013年の排出量の43％削減する、という目標設定については、エネルギーミックスの考え方において、議論として相当に「突貫工事」をした印象がぬぐえません。

他方、本意見書の求める「化石燃料及び原子力からの早期撤退」については、ベースロード電源をどう考えるか、という考察が抜けていると考えます。

本意見書の後半にある「再生可能エネルギーの最大限の拡充」をもってそれにあてる、とも読めますが、そのような政策を2030年までに達成した場合のリスクとして、例えば私たちの日常生活で、頻繁な停電と夏冬の冷暖房にも事欠く生活が予想される未来も十分ありうるという意味において、納得できる対案であるとは思えません。

本件について、私は国際大学・大学院教授である橘川武郎（きっかわたけお）氏の分析が説得的であったことを申し述べます。

参考：第６次エネルギー基本計画素案の5つの問題点（橘川武郎）