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佐倉市の自治会の現状と存続に向けた取り組み

◆自治会加入促進・退会防止策

先の議会での橋岡議員の質問に対する答弁でもあったとおり、佐倉市の全世帯を分母とした自治会加入率は、毎年約1ポイントずつ減少し続け、令和6年度は64.3%にまで低下しました。また、令和元年には解散した自治会が発生するなど、佐倉市でも自治会の衰退が深刻な状態となっております。

自治会が地域で担っている機能は、多岐にわたります。

  • 回覧板等の配付・回覧による情報共有
  • ゴミステーションの維持管理
  • 道路や公園等の公共施設の環境美化
  • 交通安全・防犯活動
  • 自主防災・互助活動
  • お祭りやレクリエーション大会などの親睦行事
  • 社会福祉活動への協力
  • 市など行政への要望

例えば、ゴミステーションについて、場所に応じた獣害対策が十分でない箇所では、カラスや猫等によってゴミ袋が破られ、ゴミが散乱しますし、それらの清掃の担い手がいない地域では、治安が悪化し、それに伴い空き家率が増加することにもつながります。

また、地域のお祭り等がなくなれば、年齢を超えたつながりがなくなり、結果として地域内での助け合いや、地域団体としての意見の表出ができなくなり、住環境の悪化につながります。

さらに、防災活動がなされていない地域では、大災害の折に復興が大幅に遅れ、孤独死などが多く発生する原因となっていることが、多くの報道で指摘されているところです。また、そのような非常時における共助の仕組みは、自治会、町内会単位で日ごろから行われている社会福祉活動への参加が欠かせません。 自治会が存続の危機に直面している主な原因として、様々な問題がありますが、それらの問題を緩和する施策のひとつとして、今回は「自治会の加入メリット」について的を絞り質問させていただきます。

◆自治会加入特典

いくつかの自治会の役員の方から、類似の相談をうけましたのでその件から質問させていただきます。

私が質問を受けた自治会では、あくまで自治会の退会防止策として、自治会未加入世帯にゴミステーションの整備等の名目の費用を徴収する、という方法を検討しているそうです。

そこで質問です。佐倉市の自治会または区で、自治会未加入世帯にゴミステーションの整備等の名目の費用を徴収する施策について相談を受けた場合、どのような回答をされているか、法的な側面等の説明方法もあわせうかがいます。

執行部(市役所)回答

ここで執行部から答弁があります。答弁原稿が確定しましたら、本欄にアップいたします。

「自治会加入メリット」に関して、海老名市では、自治会加入者カードを活用し、地域の店舗で特典を受けられる仕組みを整えています。

具体的な特典の例としては

  • 飲食店や商店での割引(例:特定の店舗での会員限定割引)
  • 地域イベントへの優先参加権(例:自治会主催の祭りや交流会)
  • 防災用品の配布や特別価格での提供
  • 公共施設の利用優遇(例:自治会員向けの体育館や集会所の優先利用)

こうした特典を設けることで、自治会加入のメリットを明確にし、地域の活性化につなげる取り組みが進められています。

佐倉市では、街路樹が多く、また一戸建ても多くあるので、この自治会加入者カードの特典として、秋口の落ち葉の掃除のためのブロワーの貸し出しや、草刈り機の貸し出しなどが考えられそうです。

また、昨今の防犯意識の高まりから、自治会員に防犯カメラや人感センサー付き照明の設置補助を出す、なども考えられます。その場合、自治会自体に予算は少ないため、行政が自治会を通じた個人の防犯カメラの設置要請に対して補助金を出す、などのスキームも面白いかもしれません。

以上のような事例や案をもとに、自治会の加入促進、あるいは退会防止策について、今後具体的な取り組みを実施する予定があるかうかがいます。

執行部(市役所)回答

ここで執行部から答弁があります。答弁原稿が確定しましたら、本欄にアップいたします。

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