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佐倉市の里山自然公園について

里山自然公園について

里山自然公園は、佐倉西高校の近くに立地する森の公園です。

緑が深く、市街地のすぐ近くにあって、サシバやカワセミもいるとても気持ちの良い公園です。この公園エリアの土地は約73.8ヘクタールである旨公式サイトに書かれています。

この公園で、佐倉市が所有している土地の大半については、当時大林組から購入したと承知しておりますが

  • 用地取得の時期と背景
  • 購入したときの面積と購入金額

についてうかがいます。

また、大林組から購入して以降、2023年6月議会までに、大林組以外から取得した民有地の面積と、譲渡された土地と購入した土地の比率、また購入した場合その総額についてうかがいます。

執行部(市役所)回答

大林組から購入した土地面積は、公園エリアのほぼ半分にあたる約35ヘクタール、金額は約3億8000万円と確認できました。

また、その後市が取得した土地が〇ヘクタールであり、そのすべてが譲渡によるものであることがわかりました。

では次に、現在民有地として残っている当該エリアの土地については、すべて市街化調整委区域なのかうかがいます。

さらに、当該エリア内には、一部鉄板で囲われた、いわゆるスクラップヤードのような施設やごみ捨て場のような場所が数カ所みられますが、そもそもこの公園内の土地に、地権者がヤードやごみ捨て場を設置することは可能なのかうかがいます。

執行部(市役所)回答

このエリア一帯は、「里山自然公園」と名のついた立派な公園です。単なる私有地ではありません。

まず、公園のど真ん中にある、鉄板で覆われたスクラップヤードのような場所にあるものは、どうみてもコンクリートガラ、あるいはコンクリートくずでしょう。

これらは、法的に産業廃棄物ですから、そもそも放置することは違法の可能性が高い。

また、一般ごみにみえるゴミの山も、やはりこの公園のど真ん中に存在します。

例えば、昨今「ゴミ屋敷」問題が頻繁に取りざたされますが、あれは一般の住宅地に著しく景観や居住環境を損ねる「ゴミ屋敷」が出現した場合、地域住民の不利益になることから、行政は①地域住民からの聞き取りや徹底した現地調査、②ゴミ処分に関する助言や指導を行います。それでも状況が改善されなければ、文書による戒告、行政代執行までいきつくケースも増えてきました。

それでは、里山自然公園がどのような状況か、写真を提示します。

この写真をみて、「個人財産が積まれているな」と考える人は皆無であると考えます。

本公園は、先に紹介した資料にて、「グリーンインフラの推進」「ウェルビーングの向上」等、その基本方針を公表しています。それら公園の主旨に照らせば、このような個所を放置すべきではないと考えます。

地権者が自身の財産だと強弁するにせよ、ゴミと認めるにせよ、この場所を「正しいグリーンインフラ」として整備するステップに入るには、地権者の見解をきくことが本件の解決の第一歩と考えますが、佐倉市役所としてそのようなヒアリング等は行った実績はありますか?また、あるようであればそれはいつで、結果どのようなものであったかうかがいます。

さらに、もしこの場所に置いてあるものがゴミだとした場合、履歴の残らない口頭による注意ではなく、行政行為としての助言や指導を行った実績はありますか。

またあった場合それの時期と回数、さらにその助言や指導の効果についてうかがいます。

執行部(市役所)回答

助言や指導が財産権の侵害にあたるならば、ゴミ屋敷に対するそれも同様、ということになります。実際、佐倉市が公園指定し「市民の憩いの場」として整備しているエリアに明らかなゴミの山があるならば、しっかり履歴が残る方法で助言、あるいは指導をし、場合によっては警察や県と連携して真剣に取り組んでいただきたく思います。買い取よりも前に必要なことではないでしょうか。

本件は、引き続き次回以降も質問させていただきます。

民有地に関する整理・今後の購入計画

昨年6月、佐倉里山自然公園整備基本構想が公表されています。

佐倉市公式サイト:里山自然公園整備基本構想

その14ページの「(2)用地取得」に以下のような文言があります。

「用地取得対象地(民有地)について、地権者の意向を確認します。売却の意向が確認できた民有地については、順次、用地測量と不動産鑑定を行い、有償による計画的な用地取得を進めます」

また、昨年6月の建設常任委員会でも、部長がその趣旨にそって答弁していました。そこでまずは現在残っている民有地の面積と、筆数、土地収用について交渉する対象となる地権者の数についてうかがいます。また、それら民有地所有の地権者のうち、何名から、どの広さの面積について「売却の意向」が確認できているかうかがいます。

執行部(市役所)回答

1ヘクタールあたりの価格について、議会で上程された2ヘクタールを購入するための予算6,695万を前提にすると、1ヘクタールは約3,350万円ですから、民有地の残り30ヘクタールをかければ、単純計算で総額約10億円となります

金額について、詳細な査定がなされていないにせよ、仮に民有地の残り30ヘクタールの地権者すべてから売却の意向が確認できれば、基本構想の書きぶりでいえばそのすべてを「順次、有償による計画的な用地取得を進める」と読めますが、その考えで間違いありませんか?

執行部(市役所)回答

状況を勘案し、事情に応じて買い取りを進める、ということは、重点整備地区でなくても佐倉市が「状況が整ったら購入」ということですから、言っていることは基本構想の文言とほとんどかわっていません。

計画に書かれている「売却の意向が確認できた民有地については、順次、有償による計画的な用地取得を進める」という文言を訂正しなければ、重点地区以外の土地も、所有者の意向によっては買わざるを得ないのが現状ではないでしょうか?なお、私はこの公園の民有地について、どこであれ買い取りを進める必要性に強い疑念をいただいていることを表明します。

目的とビジョン

次に、本公園の目的とビジョンについてうかがいます。特に、本公園が

  • 佐倉市民にとってどのような利益をもたらし
  • 他の事業とくらべて、この公園の民有地を買い取ることがより重要である

ということがわかるよう、目的とビジョンをご説明ください。

執行部(市役所)回答

ご案内のとおり、佐倉市の経常収支比率は90%を超えている。つまり、政策的予算として使えるのは10%もない、という厳しい財政状況の最中にあります。

そんな中、佐倉市では、子育て世代を中心に人口が激減している。

子育て世代の人口減少に歯止めをかけるために、例えば冒頭にあった子育て支援拠点事業へ一般財源を充当したり、保護者の子育て支援のための各種補助金を充実させたり、幼稚園・保育園・学校の施設や教員の充実をはかったりすることより、ウェルビーングの向上のための民有地買い取りにかかる10億円は重要か?

また一方で、佐倉市では高齢化率は32%を超えています。65歳以上の一人暮らしのご高齢者世帯も10軒に1軒です。ご高齢者の孤独死対策等の拡充より、この公園の民有地の買い取りにかかる10億円は重要か?

子育て支援、老朽化する施設対策、大災害対策、ICT活用促進、それらの多くの対策拡充予算より、この公園の民有地を10億円で買うことのほうが重要か?

ウェルビーングの向上、グリーンインフラの整備も結構ですが、それは現在佐倉市が所有している本公園の土地の整備でも可能と考えます。先の執行部の説明では、民有地をあえて買い進めるのが絶対に必要である、という理由にはなっていません。

他の重要事業をひとまず置いても、当公園の民有地の買い取りを進めなければならないという確証がなければ、買い取り予算に賛同することは不可能です。 一方、先の今年度の予算委員会では、先行して2ヘクタールの用地購入予算6,695万が、議会で承認された。実に由々しき事態であることを申し述べておきます。


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