名前を連呼する「選挙カー」での選挙活動をやめましょう
名前を連呼する「選挙カー」を使う候補者に「投票しない」という意思表明を!
公職選挙法上、道を走っている選挙カーでは政策をしゃべってはいけないので、ただ声をからして候補者の名前を連呼します。それだけのために税金である選挙資金を使うのは、いかがなものでしょうか。しかも、選挙カーの音量について、法的にボリュームの制限はないのです。
候補者の視点に立つと、名前を連呼する理由は「とにかく、名前を覚えてもらえさえすれば投票につながる」という一点しかありません。そこには、政策も課題意識もない、ただの「市民への刷り込み」です。市民を馬鹿にした行為だと、かねてから思っていました。
「正義の人、●●●●に愛のある一票を」とか「●●本人が乗っております。苦戦しております! 最後のお願いにやってまいりました」とか、市政にはまったく関係ないですよね。国政、地方選挙にかかわらず、こういうことを立派な選挙運動として認めてしまっているから、政治家はいつまでも国民を「愚民」だと思い陰であざけり、選挙カーをうるさいと思っているサイレントマジョリティーたる国民は、政治家を毛嫌いすることになるのです。
他方、2017年11月26日「朝日新聞」の記事「選挙カーの名前連呼、効果どれほど? 教授が実際に研究」によると、選挙カーで「名前を連呼する」ことには、残念ながら集票効果があるということが、実験で証明されているそうです。この記事には「選挙カーが自宅のそばまで来た人が、この候補者に投票した割合は平均の約2倍になった」という趣旨の内容が書いてあります。そうなると、勝負がかかっている候補者としては、やらないわけにはいかない、という気持ちになるのもうなずけます。
このブログを読んで、名前を連呼する選挙カーに疑問を持った方は、ぜひ「選挙カーを使ってうるさく街中を走り回る候補者」に「投票しない」ようにしてください。選挙カーを使うことが逆効果になれば、自然になくなります。できれば、選挙カーを「不可」とする条例を佐倉市で作りたいとも思っています(議会で承認されるのは相当な労力ではありますが…)。
蛇足ですが、駅前などで車の上で演説する候補者を見かけますが、それは多少うるさくても仕方がないかなと思います。候補者のライブの演説というのは、市民の側でも候補者の政策、雰囲気、政治家としての適性を知る機会だと思いますので。
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