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佐倉ふるさと広場拡張計画を検証する:ドッグランとBBQ①

― 市が「決定した事業」は、どのように決まったのか

公式サイトに描かれている「拡張後のふるさと広場」

佐倉市の公式サイトでは、ふるさと広場の拡張整備について、次のような説明がなされている。

  • 来場者が、1日中滞在することができる空間とし、
  • 誰もが、気軽に、繰り返し訪れ、楽しめるとともに、
  • 消費を拡大する観光拠点としての公園を目指します。

そのうえで、いくつかの「ポイント」が示されている。

  • こどもから大人まで楽しめる空間の創出
  • 花の魅せ方を工夫し、質を向上
  • 消費拡大、経済活性化

いずれも、方向性としては理解しやすい内容である。

しかし、さらに読み進めると、単なる理念や検討方針を超え、具体的な事業内容が、かなり踏み込んだ形で描写されていることに気づく。

「検討」ではなく「描写」されている事業内容

たとえば、「こどもから大人まで楽しめる空間の創出」の項では、芝生広場について次のように説明されている。

佐倉市公式サイト:佐倉ふるさと広場拡張整備基本計画について

2026年1月29日時点の上記サイトをPDF化した資料

  • 芝生広場といった自由な空間は、
  • 多種多様なイベント(花火、音楽、フードフェス等)の開催、
  • ドッグラン、BBQへの活用も可能です。

ここで注目したいのは、「検討する」「可能性がある」といった曖昧な表現ではなく、将来の利用像として、かなり具体的に描かれている点である。

公式サイト全体を通じて見ても、

  • ドッグラン
  • バーベキュー(BBQ)
  • イベント活用

といった要素は、すでに織り込まれた前提のように扱われている。

少なくとも、市民がこのページを読めば、
「ドッグランやBBQは、拡張後のふるさと広場で実施される予定の事業なのだ」
と受け取るのが自然だろう。

これは「決定事項」なのだろうか

ここで、ひとつ素朴な疑問が浮かぶ。

これらの事業は、どのような根拠で決まったのだろうか。

  • 需要調査は行われたのか
  • 周辺にある既存施設との関係は整理されているのか
  • どのような利用者を主なターゲットとしているのか
  • 市にとって(指定管理事業者ではなく、あくまで佐倉市が)、どの程度の経済的効果を見込んでいるのか

こうした点について、公式サイト上では説明されていない。

もちろん、すべてをサイト上で詳細に説明する必要はない、という考え方もあり得る。
しかし一方で、「確定した将来像」として市民に提示する以上、その前提となる考え方や根拠が、どこかで示されていてしかるべきではないだろうか。

「決まっているように見える」こと自体が持つ意味

行政計画において、
「まだ検討中の案」と
「すでに方向性が固まっている案」
では、市民に与える印象は大きく異なる。

公式サイトにおける現在の表現は、少なくとも後者に近い。

つまり、市民の目には、

ドッグランやBBQを含む形で、
ふるさと広場の将来像は、すでに描かれている

ように映る。

この点は、評価以前に、事実としてきちんと確認しておく必要がある

次回予告

では、これらの事業は、どのようなプロセスを経て、ここまで具体的に描かれるようになったのだろうか。

次回は、佐倉市がこれまでに示している唯一の根拠である
「市民アンケート」に焦点を当て、
市民の声と政策決定の関係について考えてみたい。

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