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佐倉テクノバレー構想の謎

昨年11月23日の千葉日報に、「蕨氏が佐倉市長の4選出馬表明」という記事が掲載されました。
当該記事は、Webでは有料記事ですので、無料で閲覧することはできないのですが、記事中蕨氏の政策として

医療分野など最先端技術の産業を市内に集積する「佐倉テクノバレー」の構築も政策に掲げた

とありました。

この部分について、当時からずっと気になっていて、佐倉市の情報を知っていそうな人に聞いたりしているのですが、上記以上の情報を聞いたことがありません。

今回の市長選では、蕨陣営の秘密兵器の一つかと思いますので、ギリギリまで情報を出すつもりはないのかもしれません。

手前味噌ですが、私も昨年の9月末まで、経済産業省の外郭団体であるIPAにて、IT分野における若き天才を発掘・育成するべく2000年度から続く国家プロジェクト「未踏事業」の広報を担当しておりましたので、こういった分野には少なからず興味を惹かれます。

「佐倉テクノバレー」構想とは?

「佐倉テクノバレー」と聞くと、まっさきに思い浮かべるのは、シリコンバレーではないでしょうか?最近では、シリコンバレーより資金が大量に、素早く集まるといわれている中国の深セン(土偏に川)が、より有名かもしれません。
確かに、佐倉市は日本最大の国際空港である成田国際空港にも近く、東京にもほどよく近く、自然に恵まれた環境は昨今のIT技術者に愛される要素を十分に持っているといえます。

とはいえ、蕨氏が構想している「佐倉テクノバレー」が、シリコンバレーや深センを目指すものなのかはまったくわかりません。

たとえば、巨大なインキュベーションセンターを立地したり、千葉日報の記事にある『医療分野などの最先端技術』を得意とする外資系企業の誘致だったり、大学や国の研究機関の誘致だったりなど、可能性は多岐にわたります。
施策によって、かかる費用や見込める税収、人口動態や流入人口の属性、そして何より将来展望がずいぶん違うものになります。

他方、なんとなく予測がつくのは、「佐倉テクノバレー」という名前から、佐倉市の谷地(バレー)を利用した施策である可能性が高いという点です。
ぱっと思いつく限りでも、佐倉市の谷地は寺崎周辺、飯野周辺、生谷周辺、小篠塚周辺、などがあります。

いずれにしても、今後統一地方選が近づいてくる中で、この「佐倉テクノバレー」の骨格が見えてくることになるでしょう。

名前のみが先行していて、現状では賛成とも反対とも言えませんが、今回の市長選の注目ポイントではあると言えそうです。

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