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佐倉市における水道水用井戸水のくみ上げと雨水の涵養

2021年の私の一般質問において、佐倉市の水道水はどこから、どのような割合で取水しているか、という質問に対して

  • 佐倉市内32本の井戸から取水し、市内3箇所の浄水場で水道水にしたもの:58%
  • 利根川水系(印西市木下、印旛沼の2点)から取水し、千葉県柏井浄水場で水道水にしたもの:42%

と答弁いただきました。

そこで、上記に関する現在の状況はどうなっているかうかがいます。

執行部(市役所)回答

ここで執行部から答弁があります。答弁原稿が確定しましたら、本欄にアップいたします。

佐倉市では、八ッ場ダムや霞ケ浦導水の整備に伴い、井戸水の割合が減少しています。

井戸水は、土壌(大地)という天然のろ過を通して存在しているため、水質はおおむね良好です。また、「一番身近にある水源」であるため、取水コストは非常に低い。

しかし、このきれいで安い水源は、先の説明のとおり「霞ケ浦導水」という水源が確保されたら、例外的に許可を受けている23本の井戸が使えなくなってしまいます。

一方で、大災害等でこの暫定井戸23本があれば、大地震や洪水などの災害で水道管が破損したり、利根川の逆流などで取水施設が破壊されても影響を受けにくい点で有利と考えられます。

以上より、佐倉市では水道の取水で利用している井戸の維持のために、千葉県との間でどのような交渉が進められているか、その交渉の回数と、市としてどのような材料をもとに交渉しているかをうかがいます。

執行部(市役所)回答

ここで執行部から答弁があります。答弁原稿が確定しましたら、本欄にアップいたします。

交渉をするには、暫定井戸を存続させるための裏付けが必要です。

裏付けの一つとして、汲み上げる水に対して、雨水をどの程度涵養できるか、という点が説得的な材料になると考えます。

例えば、これまでアスファルトから側溝に流れて排水として処理されていた雨水が、何らかの施策により地面に染み込み、結果利用総量との差し引きでインパクトのある数字が提示できれば、少なくとも涵養された水の分は地下水の利用について重要な交渉材料になります。

そのような観点から、佐倉市で行っている雨水の涵養促進について、どのような事業があるかうかがいます。

執行部(市役所)回答

ここで執行部から答弁があります。答弁原稿が確定しましたら、本欄にアップいたします。

一般家庭への雨水浸透マスの補助事業などうかがいました。

今後は、このような施策がどの程度の雨水の涵養に貢献しているのか、数値を出して県との交渉をすすめていただければと思います。

また加えて、先に述べたような水浸透性の高いコンクリート、アスファルトの積極利用による交渉が、今後必要と考えます。

お手元の資料をご確認ください。これは、佐倉市の保有施設の駐車場、歩道、公園等を、透水性舗装した場合の試算をもとにした県への提案資料案です。

透水性舗装の導入による地下水涵養促進と井戸水利用の最適化に関する提案【PDF資料】

結論からいえば、この施策を実施した場合、佐倉市の年間の水使用量の0.25%が涵養されるという試算です。この数値単体でいえば、インパクトはとてもわずかに感じられます。しかし一方で、佐倉市はその面積のほとんどが田畑や森林ですから、それらとの合算による涵養、と考えればどうでしょうか。

ここで一番重要なのは、涵養量を「井戸水利用の根拠」として位置づける政策的意義です。このような政策により、佐倉市が説得的な数値をもってはじめて、千葉県も井戸の保全に前向きな気持ちで交渉のテーブルについてくれるものと考えます。 是非、前向きに取り組んで頂くことを要望し、次の質問にうつります。

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