- 2025.03.12
夢さくら館の汚水漏洩問題に関する議会審議ができない事案の発生
3月10日の佐倉市議会総務常任委員会で、夢さくら館の汚水漏洩問題について質問いたしました。
本件に関する詳細は、以下をご確認ください。
読売新聞:開館1年の市施設で「下水臭が」と報告、臨時休館に…図書館下の空間ほぼ全面にトイレからの汚水
上記事故について、私は以下2点について質問を試みました
- 現在実施されている復旧作業の予算は市の財源が使われているのかどうか
- 佐倉市と本館施行事業者との契約のうち、瑕疵担保期間の設定に問題がなかったどうか
しかし、さくら会の平野委員長の差配により、「議案外の審議は不可」という理由で質問を制止され、詳細な質問をすることができませんでした。
同事故は佐倉市が保有する施設で発生しました。したがって、同事故の復旧作業にかかる予算が、仮に本施設を施工した事業者の負担で行われる場合、同事業者が佐倉市に対して工事代金を支払い、その金員をもって佐倉市が外部事業者に対して依頼している可能性もあり、その場合歳入全般を扱う総務常任委員会の管轄の審議となります。
また、契約内容の確認は、総務部契約検査課が質問する先となりますから、やはり総務常任委員会の管轄です。仮に契約に問題がある場合、極力早い対応をしなければ、「第二第三の類似事案」が発生しかねないことになりますから、こちらも行政の監視を付託された議会の大切な役割です。
さらに、上記の質問ができず、このような重要議題について、総務常任委員会で審議できないことに、私は遺憾に思うとの趣旨の討論をしたところ、平野委員長により発言の取り消しを求められ、それが確定しました。
突発的な重要議案の審議は常任委員会で一般的に行われている
夢さくら館については、一刻も早い再開が求めらます。一方、行政の予算執行に関する監視権限が与えられている市議会では、以上のような点について確認し、市民に対し説明する義務があります。また、地方議会の常任委員会で、突発的な行政の重要議題について審議することは、一般的に行われています。
事例として、門真市議会の審議についてあげます。
これは、電話機器の故障により、市役所の06局、072局の代表電話が始業時から午後4時ごろまでほとんど着信できない状況が続いた事案を含む複数の「議案外の審議」が行われた事例です。
また、佐倉市議会においても、3月11日の文教福祉常任委員会では、さくら会の村田委員長により、夢さくら館の同事故に関する質疑が認められました。
文教福祉常任委員会では、同事故に関する議案は上程されていませんから、議案外の審議をしたことになります。
佐倉市議会において、同じ事故について、常任委員会ごとに取り扱いが分かれる結果となりました。
以上の件について、動画をアップしましたのでご確認ください。
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