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委員会等の動画公開を求める請願7本すべてが否決されました

議決結果以上に、私が重く受け止めていること

本日(2025年12月15日月曜日)、佐倉市議会本会議において、委員会等の動画公開を求める市民請願が議決されました。

結果は、

賛成10、反対16、欠席1。

請願は否決となりました。

佐倉市議会公式サイト:当該請願に関するページ

反対したのは、さくら会、公明党、自由民主さくらに所属する議員16名です。

まずは、この結果を事実として受け止めたいと思います。

委員会の動画公開は「特別な要求」なのか

委員会は、市政の方向性や結論が、実質的に形づくられる場です。

条例案や予算、重要な政策課題について、本会議に先立ち、具体的で踏み込んだ議論が行われます。

一方で、現在の佐倉市議会では、本会議の一部は映像配信されているものの、委員会については、傍聴できなかった市民が後から内容を確認する手段が限られています。

国会や多くの自治体では、委員会のインターネット中継や録画公開がすでに行われています。

そうした状況を踏まえれば、委員会の動画公開は、決して過度な要求ではなく、議会の説明責任を果たすための、現代的な仕組みだと私は考えています。

議決直前の討論で起きていたこと

今回の議決にあたり、私が特に重く受け止めている点があります。それは、議決直前の討論(会派ごとの賛否の理由を申し述べる演説)のあり方です。

この請願については、賛成議員が所属する会派は、すべて賛成討論を行いました。一方で、反対した会派からは、一切の討論が行われませんでした

賛否が分かれる重要議案であれば、それぞれの立場から理由が語られることは、市民にとって極めて重要です。

なぜ賛成なのか。なぜ反対なのか。

その言葉の積み重ねこそが、議会が市民に対して果たすべき説明責任だと、私は考えています。

問われているのは「採否」だけではない

今回の請願は否決されました。

しかし、この問題は、単に一つの請願が通るかどうかにとどまるものではありません。

議会は、市民に対してどこまで議論の過程を開示しようとしているのか。異なる意見があるときに、それを言葉として説明しようとしているのか。

今回の議決は、佐倉市議会の現在地を示したものだと受け止めています。

今後に向けて

委員会の動画公開は、一度の請願、一度の議決で終わるテーマではありません。

議会の透明性、市民への説明責任、そして、議会が信頼される存在であり続けるために、避けて通れない課題です。

私は今後も、議会の内外で起きている事実を丁寧に記録し、市民の皆さんと共有しながら、この問題を考え続けていきたいと思います。

※補足

本会議はライブ中継・録画配信が行われています。「見られる議会」とは何か、ぜひ一緒に考えていただければと思います。

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