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成果指標の妥当性

成果指標の妥当性の判断についてうかがいます。

これは、第五次総合計画中期基本計画の「消防・防災」の成果指標等が書かれたページです。

「8年後の目指す姿」を読み上げると。

「災害などが発生した際の、情報伝達体制や資機材、防災施設の体制整備が充実し、地域における自助・共助の力が高まった、安全・安心なまちの実現。」

とあります。確かにその通りです。

しかし、成果指標に並んでいるのは、①、②は計画すれば実施できるものですし、③、④は大切な数値ではありますが、実施施策としては「啓発」であり、具体的な内容は「広報紙を作って啓発」などの通常の作業の枠をでません。

特に①や②より、例えばすでに佐倉市で取り組んでいるものの広がりのない避難所運営訓練の実施回数であったり、国が要請している応急仮設住宅の立地予定地の面積や指定件数であったりといったことの方が、「目指す姿」を実現するための重要性は高いと考えます。確かに、政策についてどちらが重要か、という「内容の精査」については議論があるところですが、中期計画の成果指標には「達成が容易な指標や数値から逆算して目標設定しているのではないか」と勘繰らせるものが相当数あるように感じられます。

そこで質問です。この成果指標の設定については、議会での総合計画の審議までに、どのようなプロセスで検証され、議会に上程されるのか、またこの成果指標の達成については、どのような検証がなされ公表されるのかうかがいます。

執行部(市役所)回答

◆西田市長
第5次佐倉市総合計画中期基本計画につきましては、市民の皆さんとともに将来を見据えながら、オール佐倉でまちづくりを進めていくことが重要であるとの考えに基づき、策定プロセスの各段階で市民参加の仕組みを取り入れるなど、様々なご意見を聴取しながら策定したものになります。
 ご質問の評価指標につきましても、取組の取捨選択が迫る厳しい財政状況下にあることを踏まえ、市民の皆さんにご納得いただける指標設定に注力し、公募市民を含む総合計画審議会にご理解いただいた上で行政素案として取りまとめたものでございます。
 評価指標設定に係る詳細につきましては、担当部長から補足答弁をさせます。

中期基本計画における成果指標につきましては、第5次総合計画が目指す8年後の目指す姿の達成に向け、当該計画期間の4年間で予定している取組を踏まえた項目としております。また、その目標値は中期基本計画の最終年度となる4年後を達成年次として、8年後の目指す姿を見据えつつ、前向きに取り組むための段階的な数値を設定しております。成果指標の設定主体につきましては、一義的には各基本施策の担当部局となりますが、計画全体の整合性を図るため、企画政策課との協議、調整を経て設定しております。
 次に、達成状況でございますが、これまで同様、部長級職員による内部評価を経て、外部委員で組織された行政評価懇話会で検証を行っていただいた後、市ホームページ等で公表をしてまいります。

ありがとうございました。成果指標そのものの妥当性については、企画政策課で総合調整を図っているということが理解できました。

これは私見ですが、今回の中期基本計画は、前期基本計画より練られている印象ですが、先のとおり「達成が容易な指標や数値から逆算して目標設定している」ようにみえる成果指標も散見されますので、今後さらなる精査をお願いいたします。 また、達成状況の公表についても確認しました。ありがとうございます。


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