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記録:佐倉市議会で発生した二つの問責に関する動画と解説

以下は、私の一般質問の折、櫻井議員から執拗な不規則発言を受けている動画と、その結果私が提出した「①櫻井議員に対する問責」、及び私が提出した櫻井議員への問責に対して、報復として出されたとしか思えない「②私と稲田議員に対する問責」の審議の動画に関する記録です。

記事にもある通り、櫻井議員の不規則発言は、議場で使われている単一指向性マイクではほとんど拾われておりませんが、議場の不穏な空気は十分伝わるものとなっています。

動画のポイントとなる経過時間を、項目ごとに書いておりますので、適宜ご参照のうえご確認ください。

2022年6月15日:髙橋とみお一般質問(櫻井議員による不規則発言の発生)

<動画>髙橋とみお一般質問

【26分30秒】私の一般質問中、佐倉市最大会派のさくら会幹事長櫻井議員から、執拗に大声の不規則発言が発せられ、議事が著しく妨害された。
※質問している私の後列に座っている稲田議員が、不規則発言を発している櫻井議員がいる右側を見始めています。議場のマイクは単一志向性のものであるため、残念ながら櫻井議員の不規則発言は拾っておりません。しかし、この時点で質問中の私は「後ろで何事か発生したのか」と思い、原稿を読み飛ばしてしまうハプニングが起きています。

【27分38秒】私が質問の締めの言葉を述べている最中、櫻井議員の不規則発言の音量は看過できないレベルになったため、質問中ではあったものの、櫻井議員に警告を発する目的で櫻井議員のほうに顔を向ける。
※同日傍聴に来ていた市民(傍聴席は、不規則発言を発した櫻井議員の議場席の真上に位置します)からは、「怒号のような野次で髙橋議員の発言が聞こえないシーンがあった」というコメントももらっています。

【27分45秒】同議員からの不規則発言はこれが最初ではなく、酷いときには議長に向かって議員席から指示を出すような不規則発言が繰り返されていた。そのため、同議員に反省を促し、今後そのような振る舞いをしないよう釘を刺す目的で、私は質問終了後速やかに議会会議規則に沿って動議のため挙手をした。
しかし、さくら会所属の高木議長は、私と稲田議員の挙手と呼びかけを無視して、一方的にその日の会議を閉めてしまった(この段階での私の考えは、櫻井議員に対する問責までは考えておらず、議長から櫻井議員に今後不規則発言をしないよう警告してもらうに留めるつもりだった)。
※私と稲田議員が、「議長」という呼びかけとあわせ挙手をしていますが、議長はその動議を一切無視しているのがわかります。この、議長による明確な議会会議規則違反も問題となる行為ですが、本件の趣旨ではないためその点に関しては割愛します。なお、このとき私たちの「規則に沿った動議」に対して、「つまみ出せ」という言葉を発した議員がおりました。もちろん人物の特定はできておりますが、これも議事進行を妨げる不規則発言です。

6月16日:櫻井議員、及び髙橋議員等への問責議案の審議

<動画>櫻井議員、及び髙橋議員等への問責議案の審議

この動画は、佐倉市議会最大会派さくら会の「横暴さ」と「議論下手さ」が、実に生々しい形で記録されています。議論をしないで数の力にまかせて議会運営を続けると、このような無惨な姿になってしまう。しかも、これは佐倉市議会特有の問題ではありません。皆様の地元の議会だと思って、ぜひご覧ください。

◆櫻井議員に対する問責の審議

当事者議員の退出
【00分45秒】問責当事者である櫻井議員の退出
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問責決議の説明
【01分00秒】提出者髙橋議員による櫻井道明議員に対する問責決議の説明
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問責決議に対する質疑
【04分25秒】日本共産党:木崎議員による質疑
【07分30秒】さくら会:中村議員による質疑
※櫻井議員に対する問責の質疑の折、さくら会会長の中村議員から、なぜか私の問責に関する質問が発せられました。「私に対する問責」の折には、当事者である私は退出しなければならないため、この質問は陳述の機会のない私にとっては大変にありがたかった。この一連の質疑で、中村議員は明確に、議員の会派室でのテレビ視聴について「強制力はない」と述べています。つまり、テレビで観るのは「義務」ではなく「権利」だ、と言い切っている【10分06秒】。このように、自分が提出した問責には「根拠がない」と断言しているにもかかわらず、「問責」を取り下げないという矛盾に、彼自身が気づいていない。実に嘆かわしい状況です。
【12分39秒】ひまわり会と市民オンブズマン:宇田議員による質疑
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問責決議に対する討論
【18分12秒】ひまわり会と市民オンブズマン:宇田議員による討論
【20分50秒】自由民主佐倉:山本議員による反対討論
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問責決議に対する採決
【22分30秒】採決:
櫻井議員に対する問責決議→否決(賛成9票、反対16票、棄権1票)
賛成:市民ネットワーク3名、日本共産党2名、藤崎議員、玉城議員、稲田議員、髙橋(私)
反対:さくら会8名、公明党4名、自由民主佐倉4名
棄権:宇田議員1名
※櫻井議員は問責当事者のため議決に参加していません。

◆髙橋議員等に対する問責の審議

当事者議員の退出
【24分28秒】問責当事者である髙橋議員(私)、稲田議員の退出
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問責決議の説明
【24分48秒】提出者さくら会中村議員による髙橋議員、稲田議員に対する問責決議の説明
※繰り返しになりますが、この説明で中村議員が言っている「決まったこと」とは、「会派室で視聴することを認める」という議員の権利です。また、私は6月13日にさくら会高木議長に対して、「議場で不規則発言を繰り返す議員がいるため、その議員が万一議事妨害と考えられる不規則発言をした場合に、その問題を提起する必要性から、一般質問の折は議場に残る」旨、明確に説明し、「残念だけど仕方ないね」という言葉ももらっています。
つまり、中村議員がここで述べているのは、「権利を行使しないことを議長に伝え、議長に了解されている」行為に対して、「猛省を促そう」とするものです。私の行動の何に対して反省をすればよいのでしょうか?
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問責決議に対する質疑
【30分20秒】ひまわり会と市民オンブズマン:藤崎議員による質疑
藤崎議員は再三にわたり、議員が会派室で質問をテレビ視聴することは、「義務ではなく権利」であるため、そもそもこの問責は成立しない、という前提で質問をしています。しかし、中村議員は「義務ではない」という言葉を言わないよう逃げ回っているのがわかります。しかし中村議員は、先のとおりこの動画の【10分6秒】のシーンで、「義務ではない」とすでにおっしゃっている。残念ですね。
【36分35秒】日本共産党:木崎議員による質疑
実は、私と稲田議員以外でも、本議会で「会派室でテレビ視聴しなかった」議員はたくさんいました。しかし、私と稲田議員だけが、「すべての一般質問において」議場に残りました。その他大勢は、会派室のテレビで視聴したり、議場に残ったりと「自由にふるまっていた」わけです。それはなぜかといえば、議会での決定事項が「会派室でテレビ視聴を認める」とする「権利規定」だからです。また、それゆえに「問責」されませんでした。当然です。それを踏まえての木崎議員の質問は、実に鋭い。しかし、鋭いが故か、中村議員はその質問にすっかり切れてしまっています。残念ですね。
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問責決議に対する討論
【38分30秒】日本共産党:木崎議員による反対討論
【40分37秒】さくら市民ネットワーク:五十嵐議員による反対討論
【42分22秒】自由民主佐倉:山本議員による反対討論
【44分20秒】ひまわり会と市民オンブズマン:藤崎議員による反対討論
【51分52秒】公明党:岡村議員による賛成討論
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問責決議に対する採決
【54分28秒】採決:
髙橋議員(私)と稲田議員に対する問責決議→可決(賛成13票、反対11票、棄権1票)
賛成:さくら会9名、公明党4名
反対:自由民主佐倉4名、市民ネットワーク3名、日本共産党2名、藤崎議員、玉城議員
棄権:宇田議員
※髙橋議員、稲田議員は問責当事者のため議決に参加していません。

以上

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書 名:地方議会議員の選び方 佐倉市の事例を参考に
著 者:髙橋 とみお
カラー:表紙フルカラー 中面モノクロ
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