- 2022.05.24
2022年5月19日臨時会:佐倉市議会副議長選挙の所信表明演説内容
◆演説内容の公開にあたり
5月19日、佐倉市議会の臨時会が開催されました。
議長副議長の退任に伴い、佐倉市議会において議長選、副議長選が実施されました。
私は、今回はじめて副議長に立候補し、議員定数28票中10票をいただきましたが、残念ながらさくら会の敷根議員の18票に及びませんでした。
今回私が副議長に立候補したのは、下段の所信表明演説原稿にあるような課題についてしっかり議論したうえで、改善すべきは改善する、という方向を打ち出したいと思ったからです。
私が議員となって3年間で見えてきた佐倉市議会の抱える課題の一旦を、副議長権限で議論の俎上に載せたいと考えました。
今回は敗れましたが、「このような課題が、佐倉市議会にはあるのだ」という点を、議員や市民の皆さまに知っていただく機会ができただけでも、一つの収穫だと思っています。
本所信表明演説は、以下からご覧いただけます。
髙橋とみお:佐倉市議会副議長立候補所信表明
(36分11秒から、所信表明演説動画)
なお、本ブログに掲載した演説原稿は、読み上げれば7分程度かかるものですが、「おおむね3分の発言を許す」ということでしたので、議場では急遽原稿の一部を削除して話しました。
よって、本サイトでは、私のフルバージョンの原稿を掲載いたします。
※なお、今年度の佐倉市議会の議長、副議長は以下の議員に決定しましたのでお知らせします。
議長:さくら会 高木大輔議員
副議長:さくら会 敷根文裕議員
◆所信表明演説
副議長に立候補いたします、髙橋とみおです。
私が副議長になったら、主に4つの点を重点的に前に進めます。
(髙橋注:動画では、時間の都合上重点課題を4つから3つに変更して演説しました)
情報公開
とりわけ、委員会等の会議体のインターネット配信について、議長と相談し、ぜひ議会改革推進委員会に諮問したいと思います。
現在の議会改革推進委員会では、タブレットの用途として、委員会等の動画公開は検討されておりません。
タブレットを導入した後は、コロナ禍等の蔓延や大災害にみまわれた場合の議会継続という観点から、通常の委員会でもタブレットを持ち込んで運営すべきなのは論を待ちません。
そうなれば、議員個人が持ち込んだタブレットで随時撮影されている会議映像をインターネットで配信すれば、ネット配信には費用も手間もほとんどかかりません。
事実、取手市議会では、2年前にそのような手法による運営を成功させ今にいたります。
タブレット導入まではあと1年と3ヶ月ありますので、ぜひ委員会等、公開されている会議体の動画公開を前に進めたい。
市民にとって、議会をより身近なものに
例えば、陳情や請願は、現在提出者の考えを議会で表明する術が、事実上ありません。
議会制民主主義である議会の場において、いきなりフルオープンで自由に一般市民の方の発言を許す運営をすることは困難ですが、例えば陳情や請願を審議する委員会で、一定の制約のもと市民の皆様の発言を認めるべきと考えます。
例えば、この4月に議会基本条例を整えたお隣の八街市議会では、委員会において、提出市民が陳情、請願の説明と、委員からの質問に答えることができるように規則を整備しました。
その他、多くの自治体がそのような「開かれた議会」に舵を切っています。その点をぜひ前に進める議論をしたい。
また、主権者教育の一環として、市内の中学生や高校生に、委員会傍聴の機会を市や県の教育委員会に提案することも検討したいと考えます。
現在の中学生や高校生は、タブレットを一人一台所持しています。本会議は、一般質問は政治色が強く出るため、学校行事としての傍聴には馴染みづらいですし、開会日や最終日は、討論以外の時間は傍聴には不向きな平坦な時間が長く続きます。
その意味で、地方政治に興味をもってもらうには、比較的身近な話題を検討している委員会等の会議体が傍聴に最も適している。
議場に来ることが難しいならば、これもやはりインターネットを使ってライブ配信される委員会を傍聴してもらうようにすれば、理論上は現在の中学生や高校生のすべてが傍聴できる、ということになります。
このような提案に関する諮問を、議長とすり合わせて進めていきたい。
会派代表者会議、議会運営委員会の議論の進め方の改善
過去3年間のこれらの会議体の運営でとくに気になるのは、会派代表者会議で提起された多様な意見が、議会運営委員会で取り上げられない事案が目立つことです。
会派代表者会議で提起された議論は、議会運営委員会で意見の趣旨を委員長がしっかり説明して、それに対する議論を深めなければ、諮問機関としての役割は果たせていないと考えます。
ぜひ、そのような運営を改める改革を、議長と協力して進めていきたい。
存在理由がわかりにくい慣例の見直し
現在佐倉市議会で慣例として実施されているものの、なぜそのような運営がなされているのかわかりにくいものがあります。
例えば、本会議の議決前の討論は会派で一人しか許されなかったり、議員提出議案に署名した議員は当該議案に賛成討論ができなかったり、というような件です。
議員は、ご案内のとおり選挙の折、その氏名を投票用紙に書いていただくことで一票となります。会派名を書いてもらう比例代表制ではありません。
にもかかわらず、あたかも会派で意見一つ、というような運営については、私個人の感覚としては違和感がありました。したがって、その真の理由があるのであれば議会の現場で明らかにしたい、と常々思っておりました。
そのような件も、聖域なく全員協議会等でしっかり議論をし、改めるべきは改めたいと考えております。
以上のとおりですので、ぜひ皆さまの清き一票を投じてくださいますようお願いし、所信表明を終えさせていただきます。
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