- 2019.05.08
【選挙戦後談】選挙運動員の方々への協力要請は「最重要検討事項」であるという話
選挙期間中に協力してくれる人、いわゆる「選挙運動員」の皆さまへの協力要請は、先の記事のとおり「最重要」な検討事項の一つです。
なお、本記事は引き続き「団体や宗教などの背景のない若い候補者向け」の内容です。市民の皆さまには直接関係がない記事で恐縮ですが、本格的な地方分権社会が訪れる近い将来、佐倉市を含む日本の地方政治において「政策で勝ち切る」政治家を多く輩出することが必須である、という思いから書いています。
選挙運動員の役割と性向について
今回の選挙での選挙運動員の方々の役割を書き出します。これは、あくまで私の選挙戦における役割です。他の候補者と比べると、役割は少なくシンプルですので、これを一般的なものと考えないようにしてください(つまり、事務局長、選対本部長、出納長、選挙はがき事務員、新聞折り込み手配事務員、ウグイス嬢など、一般的な選挙に出てくる役割の人は、私の選挙活動には存在しなかった、という意味です)。
- 選挙カーの運転手(期間中1日1名)
- 演説や市街地廻りの際、チラシ配りなどをしてくれる人(駅頭活動では極力多く、市街地廻りでは5名くらいまでがベターかと)
- 演説冒頭などで候補者の紹介をしてくれる人(張り付きで1名。できれば、選挙についてしっかり経験がある人がよい。私の場合、この役割をしてくれた人が、私の演説の修正点の指摘や、実質的な戦術を組み立ててくれました)
- 選挙ポスター貼りをしてくれる人(車1台に運転手と貼り手の合計2名以上で1チーム。1チーム20箇所までを目安に人数を集めるとよい)
- 選挙ビラにシール貼りをしてくれる人(市議会議員選挙の場合4,000枚の選挙ビラすべてにシールを貼る作業が発生するため、多ければ多いほどよい)
次に総論として、どんな人に協力要請すべきか、という点を僭越ですが私の今回の経験を踏まえてお伝えします。
- 政策に賛同してくれている人
- 協調性のある人
- 基本的にポジティブな人
また、チラシ配り等の外回りに同行してくれる人であれば
- 社交的な人
であればありがたいでしょう。
上記のような特長がある人かどうか、という点を見極めるのは時間がかかるので、できれば「身内や仲間、及びその紹介者など、見知った人」に協力要請をするのがベターではあります。
とはいえ、私の場合、駅前での演説内容に賛同してくれて仲間に加わってくれた方が、とても大きな活躍をしてくださった、という事例もあるので、必ずしも「身内・知り合い」にこだわることはないと思います。
また、「好ましくない協力者」については、一部上記の裏返しになりますが、一口に言うと「独断的で、傲慢で、ネガティブな発言が多い人」となるかと思います。
先のとおり、一週間という短い選挙期間において、仲間割れは命取りです。
その意味で、政策に賛同してくれている人であるならば、多少内向的な方でも、思考がネガティブになりがちな方でも、それを内側に秘めていてくれる人であれば、和を乱す原因になりにくいという意味でOKです。
他方、仮に政策に賛同してくれている人でも、独断的で「和を乱す」タイプの人は、いないに越したことはないと思います。また、傲慢さは目立ちやすいため、外回りの際、市民の皆さまに不快感を与える可能性もあります。そういうケースが命取りになることについては、前回の記事で記載したとおりです。
さらに、選挙期間中の候補者は、精神的にいっぱいいっぱいですから、ネガティブな発言は候補者の活動に悪い影響を与えます。根拠もなく「落ちる」だの「ダメだ」だのという発言があまりに多く発せられる協力者がいる場合、そういう発言は控えるようしっかり伝えるべきでしょう。
ありがたいことに、上記のような「独断的云々」のような方は、私の協力者には一人もいませんでした。
協力者の皆さまに恵まれたおかげで、ストレスなく、爆笑が絶えない選挙戦を戦いぬくことができました。
「爆笑」という表現が不謹慎に感じる方もいるかもしれません。
しかし、1時間の演説を終えて車に乗りこみ、次の1時間の演説が始まるまでの選挙カーの中で、大きな笑いがあるのとないのとでは、候補者の気持ちはまるで変ってきます。
また、道行く人が選挙カーに気づいてくれたとき、心からの笑顔で手をふれるかどうか、というのもとても重要なポイントだと、私は思います(これは、ちょっと意味が違うだろうか?)。
平日の運動員の協力要請について
なお、まったく別の話になりますが、若い協力者の場合、現役で仕事をしているケースが多いために、基本的に土日のみ協力可能ということにならざるをえないでしょう。これを読んでいる候補者の方で、選挙期間までにある程度時間がある場合は、コアになってくれるメンバーには極力平日のスケジュールをおさえてもらえるようお願いしておくことを、強くおすすめします。
私の場合、あまりに申し訳なくて、なかなか平日の協力についてお願いすることができませんでしたが、そんな私の性向を「忖度」くださり、多忙なスケジュールを調整してくれた方々に恵まれ、結果を出すことができました。
何度かこのブログで書いていますが、民主主義の選挙においては、政策に賛同してくれている協力者の存在は欠かせません。「一人で戦い抜く」という覚悟があることは、ある局面では有利に働く場合もありますが、「一人」にこだわりすぎると、勝つことはできないと思います。いや、あるいは勝てるのかもしれませんが、少なくとも私はその勝ち方をイメージできません。
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