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祝・佐倉市議会で議会改革推進委員会が開催されます

朗報です。
佐倉市議会で、本年10月21日(木)10時00分から、議会改革推進委員会が開催される運びとなりました。

選挙以降2年半にわたって、「存在するのに開催されない不思議な委員会」としてあった当委員会が、ついに開催されます。

我々無会派議員3名(玉城議員、稲田議員、私)が、議長に申し入れした成果といえます。
委員会等各種会議体の動画公開検討に係る議会改革推進委員会の開催について(要望)

もちろん、今回の申し入れより以前の昨年12月から、有志の議員10名が議論を重ね、議長に粘り強く要請をした経緯もあります。そのあたりの流れは、下段に記載させていただきます。

「コロナで開催できなかったじゃないか!」と反論される議員もおられるかと思いますが、ではそれ以前の1年間はなぜ開催しなかったのでしょうか。議会改革の必要性があるとお考えならば、開催できたはずです。

いずれにしても、10月21日木曜日の10時からの委員会はもちろん誰でも傍聴可能です。動画公開されていませんから、市民の皆さまが閲覧できる方法は残念ながら「傍聴」のみです。どしどしご参集ください!

ちなみに私たち無会派議員は、会派に所属していないという理由で当委員会に参加する権利を持ちませんので、私もしっかり傍聴したいと思います。リポートも本ブログで公開したいと考えています。

佐倉市議会における議会改革推進委員会開催までの経緯

この「議会改革推進委員会」の開催をめぐる戦いは、2020年12月に「佐倉市議会は議会改革が必要だ」とする議員10名により、議論を重ね議長に掛け合ったことからはじまります。

課題意識をもって参集した議員名を、記録として順不同で公開します。
佐倉市民ネットワーク 五十嵐議員、川口議員、松島議員
日本共産党 萩原議員、木崎議員
オンブズマンひまわり会(当時) 藤崎議員、宇田議員
無会派議員 玉城議員、稲田議員、髙橋議員(私)

この動きがなければ、同委員会開催の議論は一切進んでいなかったことでしょう。もし当時の議長にその意思があったなら、この後説明する取手市議会のようにコロナ禍が発生してすぐに議論を開始したはずです。

この10名の議員が議長に開催を提案し、開催が確定した後、残念ながら緊急事態宣言が発令されました。その意味では、確かにこれ以降の同委員会の開催は困難だったと言えます。

他方、このコロナ禍の「災いを転じて」、一気に委員会のオンライン開催と動画公開に持って行った議会もありました。取手市議会です。
議会事務局の方にうかがったところ
2020年2月頃からコロナ禍が深刻なものとなったため→同年4月から検討が始まり→8月に全議員にタブレットを配布し→9月にオンライン委員会が可能とする条例改正をし→11月にオンライン会議を実施
という「超速改革」が進んだそうです。つまり、私たち10名の議員が「議会改革推進委員会」の開催のために議論を重ねていた時には、すでに「議会の委員会のオンライン化」がほぼ完了していたことになります。なお、この改革を通じて、取手市議会は委員会のライブ中継も、オンデマンド配信も実施できたそうです。オンデマンド配信のプラットフォームはもちろんYouTube。「費用対効果」など関係のない無料サービスです。このスピード感、佐倉市議会にいると、いったいどんな魔法を使ったのかと不思議でなりません。

ひるがえって、当時オンライン会議について遅れをとった佐倉市議会に対して、無会派議員3名で2021年1月、議長宛に「佐倉市議会における委員会等のオンライン化に関する要望書」を提出しましたが、議長からは何の回答もないまま4月、議長が「さくら会の議員からさくら会の議員」へ入れ替わって今にいたります。もちろん、当時は緊急事態宣言期間中だったこともあるので、本件をすばやく会議にかける状況でなかったことは理解できます。しかし、コロナ禍で議会のオンライン化は急務であることは自明なのですから、せめて当該申し入れの受領連絡と、議長として本申し入れをどう考え、どう扱おうと考えているかの返答程度は、あってしかるべきでしょう。私たち3名としては、当該要望書が新しい議長に引き継がれたかどうかすらわかりません。大変失礼な話だと思っています。おそらく、無会派議員を議員と認めておられないのでしょう。残念です
佐倉市議会における委員会等のオンライン化に関する要望書

佐倉市議会は初動の遅れを取り戻せ

さて、取手市議会はコロナ禍が未知の病として猛威をふるっていた2020年に、先のような改革を進めることができました。

他方千葉県は、2021年の1月以降はほぼ切れ目なく緊急事態宣言→まん延防止等重点措置→緊急事態宣言が繰り返されたことは事実です。

その意味では、コロナ禍がはじまった初動で、しっかり対応できた議会とそうでない議会との差が現在につながった、と言えるかと思います。

いずれにしても、長かった緊急事態宣言があけ、ようやく議会改革推進委員会が開催されます。ここで議論が進まなければ、何の改革も進まずにあっという間に第6波が襲ってきますので、議会改革推進委員の皆さまは、ぜひ緊張感をもって議案に取り組んでいただきたいと願います。

佐倉市議会に、ぜひご注目ください。

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