- 2021.10.22
恥ずかしい佐倉市議会:「タブレット導入とオンライン議会」の続き
アゴラに掲載いただいた記事に続き、10月21日木曜日、午前10時から行われた「第一回議会改革推進委員会」について、記録しておくべきと考えるポイントをかいつまんで報告させていただきます。
正副委員長の決定
委員長:公明党 岡村議員
副委員長:さくら会 中村議員
その他委員会メンバーは、以下のページ最下段に「議会改革推進委員会」の委員が顔写真付でご確認いただけます。
議会改革推進委員会
無会派議員の黙殺行為
お伝えしていたとおり、今回議会改革推進委員会が開催されたのは、まぎれもなく私たち無会派議員3名が「2年半待ったけど開催されないので、早く開催しましょう。議題は委員会等の動画公開でお願いします」という要望書を議長に提出したことによります。
委員会等各種会議体の動画公開検討に係る議会改革推進委員会の開催について(要望)
さらに言えば、同様に無会派議員3名の連名で、「タブレットを導入するなら、それにあわせて議会のオンライン化についても検討してください」とする要望書を本年1月に提出しています。
佐倉市議会における委員会等のオンライン化に関する要望書
その意味で、同委員会で配布される検討項目の中には、それらの意見が反映されていると思っていました。
しかし、この資料にある検討項目の提出は、「開催されたことはないが存在はしている」謎のヴェールに包まれた同委員会所属議員しか通知がされず、結果私たち無会派議員の意見は「黙殺」されました。
佐倉市議会に、「議会改革推進委員会の検討項目を上程できるのは、同委員会所属議員のみ」などという規定はありません。この場合、さくら会平野議長は「無会派議員の意見など反映しません」というお考えの持ち主と考えざるを得ません。
さくら会平野議長としては、「無会派議員3名に言われなくても、同委員会を立ち上げるつもりでした」と言いたいのでしょう。百歩譲ってそうだとしても、議長は私たちの要望書を受け取っている。しかしその要望書については、公式にせよ非公式にせよ、一切話合いをしたことはありません。諮問の議題設定は議長裁量ですから、これはひとえにさくら会平野議長の責任においてなされたものです。
私は、家庭や学校教育の過程で、誰かに問いかけられたら返事をするように教育されましたが、先代のさくら会爲田議長からも、現議長であるさくら会平野議長からも、私たち無会派議員3名が発出した要望書について、公式、非公式を問わず一切お返事をいただいておりません。
私を含む無会派議員の存在をお認めになっていないのでしょうか。とても残念に思います。
みなさん、佐倉市議会とは、そういうところから改革しなければならない議会なのです。
スケジュールを出して目的を出さない?
公明党岡村委員長は、同委員会所属委員から提出された17項目のうち、今回は「タブレット端末の活用・議会のペーパレス化」に的を絞って検討すべき、としその項目の中には「委員会等の動画公開」は含まれていない、と説明しました。
市民ネットワーク川口委員代理からは、「委員会等の動画公開」などの項目が議題設定から外れたことを指して、「同委員会を2年半も開催しないで、開催したとたん項目の精査をせずにたたみ掛けるように議題設定するのはいかがなものか」という意見が出ましたが、公明党岡村委員長は「時間がないので、議長諮問が優先」という態度に終始していました。ちなみに、オンブズマン藤崎委員から指摘があったとおり、議会改革推進委員会は「議長の諮問」以外でも議題設定が可能ですから、今後は議長の諮問がなくても(例えば無会派議員からの要望書等が的を射たものであれば)、必要な規定や文書を整備するために継続的に開催していただきたいと思います。
佐倉市議会改革推進委員会規定 (←第二条をご確認ください)
続いて公明党岡村委員長から、「次回開催までに正副委員長で導入スケジュールを作って、配布したい」と委員らに打診されました。
その打診に対して、オンブズマン藤崎委員からは「タブレット端末導入のメリット・目的を明確化すべき」という、「至極まっとう」な意見が出ました。
オンブズマン藤崎委員の意見に対して、自由民主さくら山本委員からは「ここまでの議論にあったとおり、経費削減と、仕事の効率化の二点だ」という意見が出されました。こういうときに、瞬時にこれまでの委員の意見をまとめられるあたりは、さすが自民党というところです。自由民主さくら山本委員の発言を受けて、公明党岡村委員長からは「これ(←山本委員の意見)でいいですか?」という確認以外は特に言及もなく、藤崎委員が提起した議論を閉じてしまいました。
確かに、自由民主さくら山本委員があげた点はとても重要なポイントですし、「ペーパレス化による経費削減」や「効率化により、他の先進自治体はどこも導入してよかったと言っている」など、いくつかの「メリットの説明」と考えられる発言は委員から出されていました。しかし、それだけで十分でしょうか?例えば、「仕事の効率化」と一言で言っても、事務局側の事務と議員の審議のどの部分を効率化するのかが明確化されていなければ、委員会としても議論の進めようがないように思います。
また、議員全員にタブレット端末が配布されたら、私は議会前の執行部との質疑や、取手市議会のようなタブレット評決などにも使えると思っていますが、そういう点で考慮すべき点はないのでしょうか?
さらに、先の論考とおり「タブレット端末を導入すること」は、「議会のオンライン化とその公開」に密接に関係しますが、その点は一切話し合われませんでした。そここそ、議会にタブレットを導入する場合の最重要ポイントではないでしょうか?
そのような運営では、委員長はタブレット端末導入の「目的・メリットの明確化」は、議会のオンライン化とその公開に直結する、という点をうやむやにしておきたいのだろうか?と邪推されてしまいますので、この論考を読んだら、ぜひ導入スケジュールとあわせ、タブレット活用の目的やメリットも次回の同委員会で配布、議論していただきたいと思います。
とはいえ、「タブレット端末の活用・議会のペーパレス化」は歓迎すべき方針です。
今後の議論に注目したいと思います。
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