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佐倉市の人事制度と加点方式の事例

2025年9月4日木曜日:高橋とみお一般質問

公務員の人事制度については、年功序列と減点主義の人事評価について批判があります。成果をあげていなくても年功序列である程度まで昇進、昇給が可能なこと、同じ級の中でも号数があがれば給料はあがることから、下級の者が上級職より給料が高い逆転現象がおきている場合も多くみうけられます。ちなみに、私の過去の一般質問の答弁で、課長以下級の職員において、下位の級の職員の給料が、上位の級より高い給料月額となっている職員数は、令和4年度で101名の職員に発生している、ということでした。このような給料が逆転しているケースについて、制度的な改善をする必要があるという指摘を、引き続きさせていただきます。

今回の質問は、加点方式の人事評価制度が佐倉市でどの程度導入されているか、という点について質問させていただきたいと思います。

私がこの点にこだわるのは、加点方式を取り入れず、減点方式一本の人事評価制度では、前例踏襲を前提に業務改善を怠る風土を醸成してしまうことを危惧しているためです。

つまり、減点方式が主体の人事制度では、現状の業務を不足なく行う職員が優秀と判断され、チャレンジングなことを提案・実行しても評価されず、かえってマイナスになる可能性すらある制度設計になりうるからです。

その意味で、役所の仕事は業務改善されづらくなり、ひいては市民サービスの向上が停滞することを防ぐためにも、高い目標を掲げ業務に取り組む職員に加点する人事制度の導入が必要と考えています。 以上の観点から、佐倉市の人事では、加点方式の評価制度をどの程度取り入れているのかうかがいます。

執行部(市役所)回答

ここで執行部からの答弁があります。
原稿が確定次第アップさせていただきます。

いろいろと加点方式の人事制度を取り入れていただいていることが確認できました。

特に、改革・改善について具体的な評価に組み入れるという点については、制度的な担保もある程度ある、ということになろうかと思います。

一方で、先進的な地方自治体では、「チャレンジ精神を評価する加点主義」を明記し、失敗を恐れず挑戦する姿勢そのものが評価対象となる人事制度がなされている事例があります。

資料をご覧ください。
豊田市人事制度概要

資料にある豊田市では、かつての「横並び・保守的な風土」や「形骸化した評価制度」に課題を感じ、改革を推進したそうです。

改革した人事制度では、「がんばった者が報われる」「人事は変わる」という組織経営のメッセージを制度に込めています。 豊田市の人事制度は単なる加点評価にとどまらず、職員の挑戦・成長・納得感を支える総合的な人材マネジメントシステムとして設計されておりますので、ぜひ参考にしてください。

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