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西志津多目的広場の利活用と「暫定利用」問題について質問しました【一般質問解説】

2025年12月4日一般質問:西志津多目的広場の売却と暫定利用


西志津多目的広場は、平成12年に

  • 志津地区のスポーツ拠点
  • 地域のイベント開催場所
  • 防災機能を備えた広場
  • 将来の消防署予定地

として市長が明確に目的を示し、その目的を前提に議会で購入が決定されました。

実際、購入から24年間にわたり、地域ではスポーツ活動やイベント、防災訓練など当初の目的どおりの利用が継続してきました。
さらに、この広場は西志津地区で唯一の応急仮設住宅の建設予定地にも指定されており、防災上重要な役割を担っています。

しかし、市は令和6年のさくら会の答弁に答えて、突然この広場を「暫定利用」と説明してきました。
その理由として挙げてきたのは、「消防署の移転が進まなかった」という一点のみです。

ところが消防署用地として見込まれていたのは25,000㎡ある広場のわずか7%にあたる1,760㎡であり、その前提となる消防署移転も現在は別の候補地で正式に手続きが進みつつあります。
つまり、
“暫定利用”と呼ぶ根拠そのものが失われつつあります。

そこで私は、購入目的に照らして、広場が「暫定」であるのか、市の説明は市民に誤解を招くのではないか、という観点から質問しました。


◆市のこれまでの協議状況

市は令和6年度にかけて、関係部署を対象に

  • 意見交換会を2回
  • 部署を拡大した検討会を1回
  • 「公有財産利活用推進会議」(部長級)を4回
  • その下部組織での検討会・作業部会を計3回

実施し、課題整理を進めていると説明しました。

しかし、市長答弁では、広場をなぜ「暫定利用」とするのか、
また「目的どおり使われてきた24年間の実績をどう評価するのか」
という核心には、十分に答えが示されませんでした。


◆私の考え

24年間、市民は当初市長が掲げ、議決された目的どおりに広場を使い続け、地域の防災にも欠かせない拠点となってきました。
それにもかかわらず、市が広場を「暫定利用」と呼び続けることは
「目的がなく、いつ売却してもよい場所」
という誤った印象を市民に与えるおそれがあります。

また、広場は「普通財産」に分類されていますが、他自治体では

  • 日常利用が定着している場所
  • 防災拠点になっている場所
  • 取得時の目的が議会で確認されている場所
    などは「事業財産」に分類し、行政財産に準じて丁寧に管理・保全する運用が行われています。

西志津多目的広場も、利用実態や防災上の重要性に基づいて、適切な分類と維持方針を定めるべきと考えます。

今後も、市民の生活と安全を支える地域の財産として、売却ありきではなく、利用実態に根ざした利活用方針を求めていきます。

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