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【2026年2月15日時点】佐倉里山自然公園・民有地買収をめぐって

― いま、何が決まっていて、何が未確定なのか ―

このページは、佐倉里山自然公園の「民有地買収」をめぐる議会でのやりとりを、事実に基づいて整理し、市民のみなさんが判断できる材料を提供するためのまとめです。賛成・反対をあおるものではありません。何が決まっていて、どこが曖昧で、どんなリスクがあるのかを、できるだけ分かりやすく書きます。これらは、すべて私の一般質問とその答弁をもとに書かれています。

髙橋とみお:里山自然公園に関する一般質問一覧

必要に応じて、適宜参照してください。

1. まず確認したい事実(数字で見る現状)

  • 公園全体の面積:約73.8ヘクタール
  • そのうち、まだ市が持っていない民有地:約32.4ヘクタール
  • 市は現在、重点整備区域とされる場所を中心に、土地の買収を進める方針です。
  • 令和6年度は「約2ヘクタールで6,695万円」、令和7年度は「約2.5ヘクタールで7,544万円」という予算が組まれましたが、現時点では契約は成立していません

ここまでは、議会答弁で確認されている客観的な事実です。

2. 「まず是正、それから買収」という順序は守られているか

公園の中には、ゴミの山やヤードのように見える場所があることが指摘されています。
私は議会で、

  • 行政が文書による指導や助言を行った履歴はあるのか
  • 県や警察と情報共有したことはあるのか

を質問しました。

答弁は、「市として把握していない」「今後検討する」という内容にとどまり、これまでに指導や是正の記録は確認できないというものでした 。

ここでの論点はシンプルです。

本来できる行政の是正措置を尽くさないまま、
先に税金で土地を買う、という順序になっていないか。

これは「賛成か反対か」の話ではなく、行政の手続の順番として妥当かというチェックです 。

3. 計画文書は「誰が読んでも同じ意味」になっているか

市の計画には、次のような趣旨の文章があります。

  • (文書A)「用地取得対象地(民有地)について、売却の意向が確認できた民有地は、順次、有償で取得を進める」
文章A

一方で別の章では

  • (文書B)「重点整備区域について、有償で取得を進める」
文章B

市の説明は、「対象は重点整備区域だけ」というものです。
しかし、文書Aだけを読んだ市民が、「民有地は広く対象になるのでは?」と読んでしまう可能性は否定できません。

私は、

  • 誤解が生じないように、本文に“重点整備区域に限る”と明記すべきではないか

と提案しましたが、文書は修正しない、という答弁でした。

ここでの問題は、

解釈で運用する計画文書は、将来の判断を広げてしまう余地を残す

という点にあります。これは制度の書き方の問題です。

4. 財政への影響は、どのくらいの幅があり得るのか

すでに議会で決まった予算から単純に割り返すと、

  • 約2ヘクタールで6,695万円 → 1ヘクタールあたり約3,350万円

という目安が出ます。

これをもとに条件付きの試算をすると、

  • 下限:重点整備区域(約11.2ヘクタール)だけなら、その分
  • 中位:そこに隣接地(約0.4ヘクタール)を加える場合
  • 上限:残っている民有地全体(約32.4ヘクタール)まで広がる場合
    10億円を超える規模になります。

もちろん、これは「必ずそうなる」という話ではありません。
ただし、

いまの単価と計画の書き方を前提にすると、
これくらいの“幅”があり得る

というリスクのレンジを示すものです。

5. 「適宜判断」という言葉は、どこまで広がるのか

市の答弁は一貫して、

  • 「無計画に広げるわけではない」
  • 「一定のルールの下で、慎重に検討する」
  • 「必要なら、その都度、予算化して議会に諮る」

というものです。

一方で、その「一定のルール」がどこに、どのように書かれているのかは、はっきり示されていません。
基準が文書で明確でない場合、

理由をつければ、範囲を広げることも理屈の上では可能

という状態が残ります。

だからこそ私は、

  • 計画本文で対象範囲を明確に限定する
  • あるいは、例外があり得るなら、その考え方を文章で示す
    べきではないか、と問題提起しています。

6. まとめ:いま、市民がチェックすべきポイント

  • 是正措置を尽くした上で買収、という順序になっているか
  • 計画文書は、誰が読んでも同じ意味に読めるか
  • 買収の範囲は、どこまで広がり得るのか
  • 財政的な影響の“幅”は、どのくらいあるのか
  • 「適宜判断」を縛るルールは、きちんと見える形になっているか

これは「公園が良いか悪いか」という話ではありません。
税金の使い方と、行政の決め方が、透明でチェック可能な形になっているかという問題です。

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