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【選挙戦後談】運動員の態度や振る舞いについて

選挙の折強く感じたことの一つに、選挙に協力してくれる運動員の方々の態度や振る舞いの重要性があります。
候補者は言うに及ばずですが、運動員の態度や振る舞い一つでも、大きく票を落とすことは十分にありうる、ということを学びました。
皆さまも、あまりにしつこいチラシ配りや、態度の悪い運動員に遭遇した経験がある方が多いのではないでしょうか?
また、候補者たちが意外に忘れがちなのが、選挙期間、他の候補者は同時に「一市民としての有権者」でもある、ということ。つまり、例えば市議候補者である私は、市長や県議の選挙では、一票を投じる身でもある、ということです。
また、政党や支持団体がない市議会議員候補者は、その候補者の元に集まっている運動員や支援者の方々も、市長や県議について誰に投票するか決めかねている状態であったりします。
そんな中、その市議会議員候補者が、市長や県議候補者の運動員から無礼な態度をとられたり、嫌がらせを受けたりした場合、たちどころにその情報が口々に広がることになりかねないのです。

運動員の「残念な」ふるまい事例とその結果

私も今回の選挙で残念な事例にいくつか遭遇しましたが、一部ぼかして、二つほど紹介します。

事例1
ある候補者(市議ではない)の陣営が、市内某所で集まって選挙活動をしていました。
私が乗った車が信号で停まると、たくさんいる運動員のうちの二人が私の存在に気づき、車を指さして何か話し始めました。私が車の中で頭を下げても、何の反応もありません。近距離でしたし、お互い目が合い明確にこちらを指さしていましたから、気づいていないはずはありません。白い手袋をはめた手で手を振っても、一切反応なし。最後には、何かを言い合って爆笑した後、完全に私を無視してあらぬ方に顔を向けてしまいました。
車の中には私の運動員の方々も一緒にいて、「これは、あまりに無礼だよね」と話しつつ車でその場を離れました。

事例2
ある市議会議員候補の二人の運動員が、駅前でチラシ配布をしていました。
公職選挙法では、「候補者の演説の声が届く範囲でのみ」、運動員はチラシ配布することができます。この場合、候補者の存在すらない中でのチラシ配布でしたから、明らかな違反行為です。
私は演説をするためにその駅に行ったので、私の演説の最中に別の候補者のチラシが配られると勘違いが起きる可能性もあるため、二人の運動員に配布をやめてもらうよう丁重に説明し、了解を得ました。
しかし、私の演説が開始されても、その二人の運動員はチラシ配布をやめようとしなかったため、残念ながらマイクを使って配布の中止を促さざるを得ませんでした。
結果、彼らはその場を離れはしたものの、その駅の中二階(私からは見えない位置)でしぶとくチラシ配布を続けていました。

上記の候補者は、ともに落選しました。
このような不用意な運動員の活動が、知らず知らず候補者の票を減らしてしまっているのだと思います。

選挙とは「選挙戦」という表現のとおり、「いくさ」ではあるものの、戦国時代のような殺し合いは発生しません。あくまで、常識や法律の範囲の中で選挙人の票を集める戦いです。
その意味で、候補者自らはもちろん、運動員の問題ある行為は、そのままその候補者の失点につながります。

このことは、私も含む政治に係る人間は、しっかり肝に銘じるべき重要なポイントであると思いました。

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