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【前編】佐倉市議会の定数削減について

Q:なぜ議員定数削減にこだわるのか?

A:議会の質をあげるために、市民の代表である議員に活発な議論をさせるべきだからです。

市議会議員の仕事は、市の予算の使い道を決めることです。

予算を伴う市の事業は、土木、産業、福祉、教育、子育て、環境など、多岐にわたります。

議会もまた市の予算を使って維持しなければならい事業の一つですから、議員定数も「予算の使い道」の枠の中の話として検討する必要があります。

しかし、議員定数を決めるのもまた議員の仕事ですから、その点が議会で議論されることは、市民の声や政府方針といった「強い外圧」がない限りほとんどない、というのが実情です。

佐倉市の議員定数維持にかかる予算

佐倉市では、年間4億円が議会費として計上されています。そのうち、2億3,730万円が「28人の議員の報酬と活動」にかかる費用です。

結論からいえば、私はこの予算規模は、佐倉市には大きすぎると考えています。

もちろん、議員の数を維持することが無駄であるとまでは言いません。市民の皆さまの声を行政に伝える役割をもつ議員の数は、確かに一定数必要でしょう。

しかし、無駄かどうかという観点でいえば、道路整備も、子育て支援も、産業政策やその他事業についても、それぞれに重要であり無駄ではありません。

つまり、優先順位として、今後少子高齢化により財政がさらにひっ迫していく佐倉市にあって、28人の議員の維持に2億3,730万円をかけることが「最重要」ですか?という議論を、私は提起しています。

結論から言えば、私は議員の数を減らす必要があると考えています。 具体的には、現状の28から20へ、8人減らす必要があります。これから、その根拠をお伝えします。

浦安市や千葉市との比較

佐倉市議会の定数は28です。浦安市のそれは21です。

表をご覧いただければわかるとおり、浦安市の人口規模は、国勢調査では佐倉市を抜きました。目安として、人口を議員数で割った数字をみると、佐倉市は約6,000人に一人の議員、という状況ですが、浦安市は約8,100人に一人の議員で運営されています。

次に千葉市を見てみると、約20,000人に一人の議員で運営されていることがわかります。「市民の代表」たる議員は、政令市の場合全国的におおよそ 20,000人 人に一人程度で運営することができています。また千葉市花見川区では、佐倉市より多い人口に対して10名しか議員が存在していません。「花見川区民の代表」は10名しかいないけれど、花見川区民から「議員が少ない」という苦情は届けられておりません。

次に、予算についてみていきましょう。

議員は、先のとおり「予算の使い道を検討し、最適化する」ことが最重要業務です。とするならば、予算規模が大きければそれだけ議員の数が必要なはずです。

しかし、表を見る限りそのようになっていません。一般会計予算を議員数で割った数字をみると、佐倉市は約18億円に対して一人の議員という結果ですが、浦安市では約32億円に対して一人、千葉市にいたっては約97億円に対して一人の議員、ということになります。 あくまで、「できるかできないか」でいえば、佐倉市に人口も予算も上回る浦安市でできることが、佐倉市でできないことはありません。


【前編】佐倉市議会の定数削減について

【中編】佐倉市議会の定数削減について

【後編】佐倉市議会の定数削減について

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