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【議会の情報発信】情報発信をしない議員を「選ばない」ことの重要性について

本年の2月から佐倉市の各駅に立ち始めて、少しずつ政策を理解いただいている市民の方が増えてきた印象があります。
今日は夕方16時30分から17時00分までの30分、京成臼井駅南口にて政策説明をさせていただきました。
声をかけてくださった方、本当にありがとうございます。とても、勇気づけられました。

さて、本日の政策説明で、議会の情報公開の話をしていたとき、「そうよね、それ、私も本当にそう思うわ。」と言ってくださった女性がおりました(自作自演ではありません!)。
政策説明の場合、「議会はしっかり情報公開をすべきだ」という話は、手ごたえとしてあまり人気がないのかと思っていましたが、そうでもないみたいです。今後は、この話も増やしていこうと思います。

さて、たびたび登場する拙著「地方議会議員の選び方」のP44に「情報発信」という項があります。
今日、家に帰って読み返して、悪くないなと、自分なりに思ったので、ここでその文章を紹介させていただきます。

長い文章なので、段落ごとにブログ用のタイトルを置きます。内容には、手を加えていません。


ブラックボックス化した議会と「うさん臭い」議会議員について

つまるところ、私がこの本で言いたいのはこの部分です。
少々強めの表現になりますが、私は常々「地方議会議員はどうもうさん臭い」と思っていました。具体的な調査をする前の私は、その考えが漠然とした印象からくるものかもしれないという思いの中で、理性的には議員の皆さんを「うさん臭い」と思っている自分自身の考えに対して、少々居心地が悪い思いをしていました。
調査を進め、このような文書としてまとめてみてはじめて、「うさん臭さ」の原因を明確に言葉にできるようになりました。それは、地方議会議員の大半が、何をしているかわからない、つまり、議員自身の考えや活動の情報を発信していないことに起因しています。
もちろん、私たち市民の側も「情報をとりにいく」という努力は必要です。しかし、私たちが情報をとりにいくにも、議員それぞれの課題意識や、具体的な市の政策への取り組み、個別の行政施策に関する賛否の理由など、もっとも重要な議員自身の「生の声」を十分に発信していなければ、市民はそれを知る術がありません。ちなみに、私が見る限り上記のような内容をしっかり公開している議員の割合は、2018年時点では1%に満たないのではないか、とすら思います。
「私はちゃんと発信している!」という議員の方は、今あなたの市で検討されている主要課題10個程度をあげて、そのそれぞれについて自分の考えや取り組み、本会議での賛否の理由について、インターネットやチラシでしっかり市民に伝えているといえるでしょうか? タウンミーティングで市民と向き合い、それについて語る努力をし、市民からの声をくみ上げているでしょうか? そのあたりを、自分自身に問うてみてください。

情報発信したがらない議会議員のメンタリティ

では、なぜ情報発信をしないか、といえば答えは簡単で、意見をいえば必ず反対する人が現れるため、対応が面倒だし、場合によっては政治家として命取りになるからです。また、政策の賛否は議員同士の駆け引きや貸し借りの中で妥協する場合も多いため、すべて胸を張って説明できるものではない、という大人の事情を、ある議員経験者から聞いたこともあります。そんなわけで、一般論として、これまでの議員のほとんどは「いかに情報発信しないで選挙で当選するか」という方法を見つけるのに心血を注いできた、といえるでしょう。
その方法が、選挙カーでとにかく名前を連呼する選挙手法であったり、普段は広報努力をほぼ何もしていないのに選挙が近くなると掲出が許可されていない場所にまでポスターを貼りまくることであったり、「住みよい●●市の実現を目指し!」とか「議会改革の旗手」とか、何も言っていないに等しい選挙用のキャッチフレーズを多用すること(情報発信としてはそれのみ)だったりするのだろうと思います。

ビジネスパーソンとかけ離れた議員の意識

一般企業、公機関にかかわらず、社会人ならば、一つの業務に取り組むのにもその業務の目的を明確にし、実施した業務の成果や課題を決裁者に報告することは、社会人のイロハとして最初に教わることです。
それをしないで複数回当選している議員は、そんな常識を知らないまま高い給与をもらい続けるという特権を持ち、また投票する側の市民を陰で愚民扱いし続けることになります。
「情報発信しない議員」は、「市民は馬鹿だから情報発信しなくてもOK」と思っている議員だと判断するよう、私たち市民が意識を変えていかない限り、この状況は続きます。
それでは、具体的に「情報発信していない議員」の確認の仕方ですが、インターネット環境がある場合には比較的簡単に見分けがつきます。次の章「選挙告示後にすること」に詳細な記載があるため詳述は避けますが、「●●市議会議員 議員氏名」という具合に、議員の氏名を検索するのです。すると、「情報発信していない議員」は、市の議員一覧や選挙関連のサイトで検索されるのみで、議員個人の公式サイトやブログ、Facebook、TwitterなどのSNSは検索されない、もしくはあったとしても「申し訳程度」のものしか見つかりません。
また、仮に当該議員のブログやSNSが上位に検索できても「今日は●●地区で実施された自治会の運動会に参加しました! 楽しかったぁ!! ●●地区の皆さん、お疲れ様でした。」などの「スケジュール帳のヒトクチメモ」的な内容に終始し、政策やポリシーらしきものはまったくない、という場合も多くあります。そういう候補者は、極力「候補除外」に仕分けをしたいところです。
「インターネットは、高齢候補には難しい」というご意見もあるかもしれませんが、もし情報発信を重要視している候補者ならば、SNSくらいはご自身で勉強してでも実施するべきですし、支援者の中に公式サイト作成を手伝ってくれる人がいないような候補者は、情報化が急速に進む現代の政治を担うことはできません。
読者の皆さんの中で、インターネット環境がない場合、もしくは、インターネット上で情報公開していない候補者に思い入れがある場合は、これもP77「インターネットを使わない情報収集」に記載している情報収集の方法を使って、議会発行の広報紙やチラシ、さらに議員自身が作成したチラシなどの紙モノを集めて、その候補者の課題、政策、活動などを確認してみてください。それでも思うような情報が得られなければ、その議員は「義務を果たしていない議員」ですので、残念ですがその候補者に投票しないほうがよいでしょう。

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