NEWS

【後編】「岩名陸上競技場」を「小出義雄記念陸上競技場」に名称変更することについて

【前編】「岩名陸上競技場」を「小出義雄記念陸上競技場」に名称変更することについて
【後編】「岩名陸上競技場」を「小出義雄記念陸上競技場」に名称変更することについて (本記事)
【2019年12月4日】一般質問:小出義雄記念陸上競技場と紐づく金メダルジョギングロードについて


前編】では主に、「岩名陸上競技場」を「小出義雄記念陸上競技場」に名称変更することについて、以下の点について書きました。

  1. 名称変更「反対」意見に対する反論
  2. 名称変更に「賛成」した圧倒的多数議員の「発言しない」姿勢への批判
  3. 名称変更は「今後の施策によっては、佐倉市のためになる」という意見表明

今回の記事では、「3.」の理由について述べます。

■名称変更賛意の概要

「岩名陸上競技場」を「小出義雄記念陸上競技場」に、名称変更する。

この施策により、佐倉市の総合運動公園である岩名運動公園に、「長嶋茂雄」と「小出義雄」という、日本のスポーツ界に貢献した二人の人物の名を冠した施設ができたことになります。

佐倉市は、東京からも40km圏内であるにもかかわらず、マラソンをはじめ「広く心地よい環境」が必要な運動をするための自然が豊富にある、得難い特性があります。この特徴を引き出すことができる施策については、私は基本的には賛成の立場です。

この優位性をアピールするのに、単に「岩名陸上競技場」という「地名と役割名称」のままにしておくよりは、二人のオリンピックメダリストを育て、陸上界に偉大な功績を残した小出監督の名前を戴くことに、ひとまず賛成です。

■心配な点:いかんせん、知名度が・・・

次に、私が本件に賛成する際、少々ひっかかった知名度の話をします。
二人の偉大な人物のうち、長嶋茂雄氏については、私が今更どうこう言う必要はありません。「我が巨人軍は永久に不滅」です。野球と言うスポーツがある限り、長嶋茂雄氏は永久に不滅と言ってよいでしょう(たぶん。本筋じゃないので、先に進めます)。

他方、小出監督はどうか?
特にこれから佐倉市をしょって立つ若い世代にごく簡単なヒアリングをしてみました。

質問内容:

小出義雄(小出監督)という人物を知っているか?

質問対象(サンプル):

  • 佐倉市内高校1年生(16歳) 男子 佐倉市在住
  • 大学浪人1年生(19歳) 男子 香川県在住
  • 都内女子大1年生(20~21歳)23人 女子 都内近郊在住(佐倉市在住者1名含む)

合計:25名

結果、「小出義雄(小出監督)を知っている」と答えたのは、佐倉市在住20歳の女子大生と、かつて陸上部であった都内近郊在住の女子大生の2名のみ。残りの23名は、ネットで検索してwikiなどを読んだ後にも「ふーん、そういう人いるんだ。ピンとこないです」程度の印象でした。

つまり、佐倉市以外に住んでいる若者には、ほとんど知名度がないわけです。

確かに、小出監督を顕彰するという目的からすれば、「陸上競技場に名を遺す」だけでも意義はあるかもしれませんが、歴史に埋もれて「誰ですか、それ?」となってしまったら、本人としてはかえって迷惑かもしれません。

また、何より市議会議員という立場からすれば、賛成するのでれば佐倉市にとって意味のあるものにする必要があります。

具体的にいえば、「名前と看板を変えたから良し」ではなくて、小出監督の業績が語り継がれ、結果佐倉市にとっても名称変更が価値のあるものにするような、継続的なソフト面の整備が必要だと考えたわけです。

そのポイントが「今後の施策によっては」佐倉市のためになるという、付帯条件でした。

以上を前提に、ようやく私の議会質問原稿にたどり着きました。
ここまで長文にお付き合いくださいましてありがとうございました。


【2019年12月4日】一般質問:小出義雄記念陸上競技場と紐づく金メダルジョギングロードについて

一覧へ戻る

最近の投稿

カテゴリー

アーカイブ

BOOKS

書 名:地方議会議員の選び方 佐倉市の事例を参考に
著 者:髙橋 とみお
カラー:表紙フルカラー 中面モノクロ
版 型:A5版
価 格:500円(税別)
出版元:欅通信舎 ご購入はこちら
書 名:佐倉市域の歴史と伝説 旧石器時代から戦国時代の終焉まで
著 者:けやき家こもん(本名:高橋富人)
カラー:全頁フルカラー
版 型:A5版
価 格:900円(税別)
出版元:欅通信舎 ご購入はこちら